現代の廃棄物・環境問題で避けて通れないのが、「いらなくなったプラスチック製品をどうするか」だと思います。かつてはただのごみとして処理するのが当たり前でしたが、まず食品トレーとペットボトルをリサイクルする取り組みが始まり、今ではプラスチック全般を「資源」としてリサイクルするようになっているようです。 プラスチックはごみとして燃やすと地球温暖化の原因となるCO2を多く生み出すことから、プラスチックの使用自体を減らす動きが盛んになりました。お店が提供する紙製のストローが以前ちょっとした話題にもなりましたね。 ただ、プラスチックはやっぱり便利ということで、今でも多く使われています。それならごみではなく資源として集め、新たな製品の原料にしたり再び同じ製品にしたりと、紙と同じようにリサイクルする動きが増えてきました。 しかし、2022年から「プラスチック資源循環法」が施行されたこともあり、最近ではバケツやハンガー、コンビニでもらえるスプーンやストロー、歯ブラシ、洗面器、食品保存用のケースなど、容器や包装品以外のプラスチック製品も「プラスチック資源」として回収する自治体が増えてきたようです。 リサイクルできるからといって、「だったらプラスチック製品は遠慮せず買いまくろう」というわけでは…もちろんありませんね。3Rをうまく実行しながら、資源としてのプラスチックを活用していきましょう。 上で書いたもの以外にも、コンビニでもらえるスプーンやストロー、歯ブラシ、洗面器、おもちゃ、食べものを入参考:環境省サイト「プラスチック資源循環」 PETボトルリサイクル推進協議会のサイト「PETボトルとリサイクルの歴史」 れる容器も、プラスチックのみでつくられたものなら資源として回収してもらえます。 まず「容器包装リサイクル法」が1995年に成立し、以降段階的な施行を経て、プラスチック製の容器や包装品(食品トレーなど)、他のプラスチックとは再生の過程などが異なるペットボトルのリサイクルが始まりました。 吹田市でも図書館や市役所といった施設にペットボトルの回収ボックスがあるほか、使い捨てコンタクトレンズの空ケースの回収も行っています。一方で、バケツやハンガー、文房具といった、上記以外のプラスチック製品については、これまで基本的に燃えるごみとして処理されてきました。 お刺身の容器も不要なカードも資源になります(一部加工しています) 特集4.5pを参考にしてね プラスチックを資源として回収するための案内・啓発看板いろいろ 神奈川県南足柄市サイト「ペットボトルは、なぜ分別が必要なのか?」 横浜市・東京都港区の「資源とごみの出し方」の案内冊子 いろんなものがプラスチックでできています(一部加工しています) プラスチックも資源です 3 あちこちエコばなし
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