くるくるプラザ102号
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2019年に「食品ロス削減推進法」が施行され、全体量はかなり減ってきています。また、日本の年間食品ロス約464 過剰除去 人参や大根の葉っぱもおいしいよ。 体調を考慮して、自己責任で 約 直接廃棄 43%約 約 環境省調べ2023年 家庭から出る食品ロスは大きく、直接廃棄、食べ残し、過剰除去に区分されます。直接廃棄とは、賞味期限が切れてしまって、手を付けないまま捨ててしまうことです。食べ残しは文字通り、食事を残してしまうこと。過剰除去とは、調理する時に過剰に取り除かれてしまった食材のことです。これらを減らすために、消費者である私たちは家庭でどんな工夫ができるのでしょうか? まずは、冷蔵庫の中に残ってい多いので、皮ごと食べられるものはできるだけ皮ごと。皮をむく場合は厚くむかない様に気を付けましょう。じゃがいもは皮ごとゆがいて、少し冷めてからむくときれいに皮だけむけますよ。 キャベツの芯やブロッコリーの茎も 細かく刻んで食べましょう。 ごみとして処分される食品の他にも、液体状で流しに捨てられているものもあり、これらは食品ロスとしてカウントされていません。1杯の味噌汁を流しに捨てると、魚が住めるくらいきれいな水に戻すためには、一般家庭のお風呂4.7杯分の水が 必要になります。 野菜は皮にこそ栄養がある場合が最近、都会ではあまり見られなくなりましたが、黄金色の稲穂が首を垂れる風景はほっこりして安心できますね。 しかし近年は毎年のように米騒動が起き、お米が手に入りにくい状況が続いています。まだ食べられるのに捨てられる食べ物のことを食品ロスと言いますが、お米が手に入らないと言いながら、日本では年間約464万トンもの食べ物が捨てられています。これは1人あたり1年間で37㎏の食べ物を捨てていることになります。(環境省調べ2023年) 万トンのうち、ほぼ半分が食品メーカーや飲食店などの事業者から出ており、その約76%が家畜のえさや肥料などに再利用されています。しかしもう半分は家庭から発生していて、ほとんどがそのまま燃焼ごみになっています。 る食材で献立を考えてみましょう。買い物の前には冷蔵庫を確かめて、食べ切れる量だけ買い、買いすぎを抑えましょう。お腹がすいてる時に買い物に行くと買いすぎちゃいますよね。 残ったものはできるだけ空気に触れないようにラップしたり、袋に入れたりして、菌や乾燥を防いで冷蔵庫へ。土から生えている野菜は、畑で育っているのと同じ向きに保存すると、長持ちするそうです。ヘタのある果物は、ヘタを下にして保存する方が果実が傷みません。より長く保存できるので、冷凍庫に入れられるものは入れましょう。傷みにくい食品には賞味期限が表示されていますが、未開封で正しく保存していれば、賞味期限を少し過ぎても食べられますよ。 家庭だけでなく飲食店等での食事についても、廃棄してごみになってしまえば、それを回収し焼却しなければなりません。食品は紙ごみに比べて水分を多く含んでいるので、焼却するにはよりエネルギーが必要になり、それによって多くのCO2を排出することになります。つまり食べ物だけでなくエネルギーまで無駄にし、地球環境を悪化させているということなのです一人ひとりが、食品ロス削減に地道に取り組んで行くことが大切ですね。 買い物の工夫 保存の工夫 参考:「SDGs地球のためにできること①食品ロスをなくそう!」井出留美 監修 国土社 「食品ロス『もったいない』をみんなで考える 全3巻」島本美由紀 監修 あかね書房 環境省食品ロスポータルサイト「消費者向け情報」 nippon.comのサイト Japan data「食品ロス」 <家庭から出る食品ロス>食べ残し2 15%42%「手前取り」することで スーパーの食品ロスに 貢献できるね。 調理の工夫 実りの秋に思うこと

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