くるくるプラザ91号
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上手な爪の切り方(巻き爪予防) 爪を切る時は側面を深く 切り込まずに、指先より ⾧くなった部分だけ切り そろえます。 爪は陸上で活動する多くの生き物の手足に生えています。獲物を倒すライオンの爪、穴を掘るモグラの爪、速く走れる馬のひづめなど、それぞれの役割を果たしています。一見、人間の爪には目立つ特徴はないように思えます。一体、なんのためにあるのでしょうか? もし、爪がなかったら、指先には骨がないので柔らかく、小さな物をつかむことができません。また指先にかかる様々な力により、指先が傷ついてしまいます。手足の爪は、指先を守り、支え、歩いたり、走ったり、細かい作業をすることを可能にしてくれます。 爪なぜなぜ? ●爪は骨の仲間? 爪は、歯や骨の仲間ではありません。皮膚の角質層が変化した硬ケラチンという線維状のタンパク質でできています。毛も爪と同じように皮膚の角質層が変化したものです。 ●爪は3層構造 硬ケラチンの線維でできている爪は、 線維が縦向きな上層、横向きな中層、 縦向きな下層と3層に重なっています。 線維と線維の間に多くの水分や油分を 含んでいますが、爪の表面からは皮膚の約2倍の水分が蒸発しています。爪にオイルを塗ると乾燥対策になります。 ●爪の悩みいろいろ 爪が短いのは切り方に問題がある時もあるそうです。右のイラストをご参考に。爪の縦のラインは老化現象、悪化させないためにはオイルが有効だそうです。爪が白っぽいのは貧血の可能性が。あまり続くようならお医者さんに相談を。自分にあった、バランスのよい食事、水分、睡眠をとり、ストレスをためないで体調を整えるといい爪が作られるそうです。いい爪を意識すると健康になれそうですね。 参考:「からだはすごいよ!にょきにょきパッチンつめのひみつ」馬場直子 監修 中山成子 絵 少年写真新聞社 「爪で健康チェック」西山茂夫 著 同文書院 「飾る爪からきれいな自爪へ 育爪のススメ」嶋田美津惠 著 マガジンハウス 下層 爪母そうぼで作られた爪は一日に約0.1㎜伸びています。爪は爪そう床しょうから水分を補給していますが、伸びて爪床から離れてしまうと水分の補給ができなくなり、白く不透明になりもろくなります。 上層 中層 足の爪は、きゅうくつな靴や歩き方など切り方以外の原因で巻き爪になることもあります。 指先より短く切ってしまうと側面に食い込んでしまいます。 ⾧く爪を伸ばしていても爪の側面を切りすぎてしまうと側面に向かって伸びてしまいます。 人間の爪は、日常の生活をおくるためになくてはならないものなのですね。スポーツや楽器の演奏を楽しんだり、様々な芸術や技術も生み出すことを可能にしてくれる爪、ケアして毎日を快適に過ごしたいですね。 指先から見たところ 7 爪の主な名称 健康はエコ 人間の手足の爪の役割は? ・指先を保護する。 ・指先にかかる力を支えている。 ・指先に多くある感覚器官(温覚、冷覚、触覚、痛覚など)を保護して、指先の感覚を鋭くする。 つめ観察

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